大きさ:高さ14×幅5×厚み3cm 材料:クス 着色:濃い褐色
観音菩薩は、人それぞれの願いによって三十三の姿に変身する菩薩で、龍頭観音菩薩はその三十三の姿の一つです。龍とは対照的な柔和なご尊顔が特徴で、悪運を絶ち幸せを招く龍神と、あらゆる願いを叶えてくださる観音様が一体となったそのお姿には大きな霊徳が秘められているようです。世に光を与え、衆生の声を聞き導いてくれる菩薩とされています。
注1)円空仏は通常背面は彫りません。
注2)写真は明るさとコントラストで修正しています。実物と写真では多少の違いがあると思いますがご容赦下さい。
注3)着色について、当店では作品をより自然で古びた「古色蒼然」とした質感に仕上げるために、独特な技法を用いています。
<僧円空について>
今から約350年前、江戸時代に活躍した僧円空は日本全国を旅して廻りました。彼は行く先々でスギやヒノキを使い仏像を遺しました。彼の作品は力強く素朴で心休まる独特の雰囲気があります。後世これらの作品は「円空仏」と呼ばれています。